ウォレット自体にも採掘機能がありますが、効率面から改造版sha1coin-cpuminerの利用をお勧めします。
使用しているCPUの拡張命令の対応度合いなどにより適したバイナリが異なります。
対応している拡張命令の確認はCPU-Z等のツールで行えます。
CPU-ZのZIP版は好みの場所に展開して実行するだけなので手軽でお勧めです。
赤線で囲った部分が対応している拡張命令の一覧です。
適しているバイナリが分かればそれをダウンロードして好みの場所に展開することになりますが、
セキュリティソフトによっては危険性があるファイルとして警告を出したり隔離しようとしたりします。
これらの採掘ソフトには悪意のあるコードは含まれていないはずですが、Bitcoinをはじめとした暗号通貨の採掘ソフトを
ワームやクラッカーが侵入先に仕込み採掘報酬を得るといった事例があったために、このようなことになっているようです。
また、アドウェアの一部として組み込まれているケースもあるようです。
そのため、そういったセキュリティソフトを使用している場合は例外ルールに追加するなどの対応が必要になるかと思います。
その場合はリスクも伴いますので、念のためにVirusTotal等のサービスでチェックを行い、
Bitcoinマイナーやその亜種に分類されているものや明確な分類がされていないもの以外の反応が出ないことを確かめた方が良いです。
cpuminerのzipファイルを展開すると、選択したバイナリによって多少差があるかと思いますが
といった感じになっているかと思います。
「minerd.exe」を使用することになりますが、適切なコマンドラインオプションを指定しないと期待通りの動作をしません。
毎回コマンドラインオプションを指定するのは面倒ですし、設定の変更や使い分けが行いやすいと思われるバッチファイルを作成するのが良いかと思います。
特に理由が無い場合は採掘プールを利用することをお勧めしますし、現在公開されて稼働しているプールは
LA Sha1coin Poolだけのようなのでこれを前提に、登録や設定が済んでいるものとして説明します。
登録がまだの場合はLA Poolへの登録と設定等を参考にしてください。
必須のオプションは採掘アルゴリズムを指定する「-a」、プールのアドレスとポートを指定する「-o」、
プールのユーザー名とワーカー名を指定する「-u」、ワーカーに対応するパスワードを指定する「-p」です。
検索スレッド数を指定する「-t」オプションもあり、この部分が異なるバッチファイルをいくつか用意しておくと便利かもしれません。
Sha1coinの最大の特徴であるトリップ検索でターゲット文字列を指定するオプションは「-f」で、この改造版では指定可能な文字列は5~12文字となっています。
ユーザー名が「foobar」、ワーカー名が「1」、ワーカーのパスワードが「x」、2スレッドで採掘、「qwerty」で始まるトリップを検索、の場合は
minerd.exe -a sha1coin -o stratum+tcp://pool1.xau.jp:3007 -u foobar.1 -p x -t 2 -f qwerty
といったコマンドラインとなり、これをバッチファイルに書き込み実行すれば
といった感じでコマンドプロンプトが立ち上がり採掘が始まります。