Windows用とLinux用にビルドされたウォレットがSha1coin公式サイトで入手可能です。
ここではWindows用のスタンドアローン版を例に説明します。
まずはzipファイルをダウンロードし、その中にある「sha1coin-qt.exe」を好みの場所にコピーします。
それだけでも実行可能ですが、Windowsの場合デフォルトのデータディレクトリが「%APPDATA%\Sha1coin」で、
多くの場合は「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Sha1coin」といったディレクトリになります。
データディレクトリはコマンドラインオプションで指定することが出来、Windowsの場合はショートカットファイルを利用すると便利です。
例では「-datadir=.\data」とコマンドラインオプションを付けています。
相対パスでなく絶対パスでも指定できますし、その方が分かりやすいかもしれません。
また、基本的な動作には必須ではありませんがデータディレクトリに「sha1coin.conf」という名前の設定ファイルを作成し設定を行うと色々とメリットがあります。
たとえば
addnode=shaseed.sighash.info
addnode=sha1coin.seed.lapool.me
addnode=coind.lapool.me
と記述しておくと他のノードを発見しやすくなります。
最小限の設定はこれで完了で、先ほど作ったショートカットをダブルクリックするとウォレットが起動しブロックチェーンの同期が始まるはずですが、
同期が完了するまで速い場合でも1時間程度かかると思います。
同期中の表示が消え、右下のアイコンが緑色のチェックマークに変わると無事に同期完了です。
ウォレットを起動して同期が始まるとデータディレクトリに自動的にいくつかファイルが作成されます。
これらのうち wallet.dat は特に重要で、コインを送る際やメッセージに署名する際に必要となる秘密鍵等が含まれていますので
他人に読み取られたり紛失したりしないように細心の注意が必要です。
ウォレットの「設定」「ウォレットの暗号化」で、パスフレーズを使って wallet.dat を暗号化し、
コインを利用する際やメッセージに署名を行う際にパスフレーズを要求するようにも出来ます。
そのため wallet.dat を暗号化すればセキュリティは向上しますが、暗号化に使用したパスフレーズを忘れるとコインの利用等が出来なくなり
再度利用できるようにするにはパスフレーズを総当たりで探す以外に手が無いと思われるので、絶対にパスフレーズを忘れないようにしてください。
また、 送金をある程度の回数行うと古いバックアップの wallet.dat ではカバーしきれないこともあるようなので、
ある程度送金を行った際にはウォレットの「ファイル」「ウォレットのバックアップ」で手動バックアップしたり
wallet.dat を定期的に自動バックアップすることをお勧めします。